2018年6月30日土曜日

スリランカで運命論者になる 杉本良男著 臨川書店

p108
これはタミルの場合と対象的である。タミル人は姓をもたず、個人名の前に父の個人名を置くのがふつうで、そのほかに女性は結婚後 夫の名を付け加える。そのため、パスポートの記載では混乱が起きる。要するに 西欧や東アジアでの姓と名という常識が、南アジアでは非常識なのである。そして シンハラでもタミルでも、人びとがパスポートやIDカードなどを持つ例が増えるにしたがって この西欧的な常識にあわせうようとする傾向がみられる。これはスリランカだけでんsく、タイやインドネシアなどの場合にも同様の混乱があり、おそらく他の地域にも普通に見られる現象なのだと思う。

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