2019年1月31日木曜日

三重県立美術館 パラランドスケープ


風景を 絵画や写真 などに 切り取って 展示している。

人や人の作ったものが ほとんど出てこない。風景を見た時の感動を伝えたいのでもない。人が住みたい、見たい風景を作ろうとしているのでもない。 
 なんのための展覧会なのか よくわからなかった。

2019年1月28日月曜日

スピノザ「神学政治論」を読む 上野修著 ちくま学芸文庫

p54 信仰は真なる教義よりは むしろ敬虔な教義を、いいかえると精神を服従へと動かすような教義を要求する。たとえそうした教義のうちに真理の影さえ持たないものが多くあっても、受け入れるものが虚偽であるとしらなければかまわない。さもないとその者は必然的に反逆者になってしまうだろうから。(第十四章、下巻135頁)

まもなく節分
 鰯の頭も信心から

本 へたも絵のうち 熊谷守一著 平凡社

p109
しかし東京にでたいと思っても上京の金がありません。仕方なく昔の友だちに相談すると肖像画をかけば金になるといいます。それも写真をみてかけばいいので簡単だという。それではそうしようと思い、その友だちに肖像画のくちを二つ紹介してもらいました。
p114
戦後の話ですが、夕暮れの太陽だけをカンバスの真ん中に描いた絵を展覧会に出したら、武者さんはそれが気に入らなくて、「そんなアホらしい絵をよく平気でだすな」といってました。黒のバックの真ん中に薄い桃色とオレンジ色で丸い太陽を描いたもので、私はおかしくないと思うのですが、武者さんは断じておかしいといったそうです。 私はこの絵を「自画像」と言っていました。私も人生の夕暮れに立っているので、そう言ったのです。

2019年1月27日日曜日

本 へたも絵のうち 熊谷守一 著 平凡社

熊谷守一の自伝 の 本 。画家で 文章は信用していない。嫌いという感覚がなく 好きなことをして 90才以上になっても 元気に 生きている と いうことを 嫌いな文章で 伝えてくれている。 何度読んでも 楽しい本だ。嫌みや批判が全く無い。
 p83
一般的にことばというものは正確に伝えることはできません。絵なら、一本の線でも一つの色でも描いてしまえばそれで決まってしまいます。青色はだれが見ても青色です。しかしことばの文章となるとどんな感じの青か正確には分からない。いくらくわしく説明してもだめです。私は、ほんとうは文章というものは信用していません。

 それでも この本を 書いた 熊谷守一の 気持ちが 伝わってくる。正確では無いかもしれないが。

2019年1月24日木曜日

本 ゴリラからの警告 人間社会ここがおかしい 山極寿一著毎日新聞出版

ゴリラから学んだことによって 人間社会の異常が見えてきて こうした方がよいのではないかと
提案 している本だ。
 読んで感動できるのは ゴリラが 彼をチャンと見て 彼がゴリラをチャンと見たという 事実だ。人間以外のゴリラに 見てもらえる という ことが とても感動的だ。
 p003
当初はゴリラも人間をおそれ、敵意を持っていたので、私が近づくと風のように逃げ去ったり攻撃して来たりした。私はコンゴの深い森にわけいっって ひたすら彼らの後を追いかけた。しばらくするとゴリラたちは私を敵視しなくなり私は群れのなかに入って彼らの行動をつぶさに記録できるようになった。 … 私はゴリラに叱られながら、彼らの国のマナーを学んだのである。

2019年1月22日火曜日

ガチャで心臓ゲット

孫がガチャでプラスチックの心臓をゲット。
ふと思った。
機械仕掛けでいつでも自分でスイッチを切ることができる心臓と いつ心筋梗塞が起きるか分からない生まれる時から自分の中にある心臓と どちらかを 選べ。と いう選択を迫られたとき、どちらを選ぶでしょう。自分の意思でスイッチを切ることができる心臓。もっとも自分の自由 尊厳が保たれているようにおもう。 ぼろぼろの心臓は行動の自由も奪われている。 けれど 多くの人は機械仕掛けの心臓を選択しないかもしれない。