2019年8月20日火曜日

本 民主主義の死に方 スティーブンレビツキー・ダニエルジブラット著 濱野大道訳 池上彰解説 新潮社

独裁主義的な行動を示す4つのポイント  リトマス試験紙である。
民主主義以外の政治形態を求めているわけではない。
民主主義が最高の政府の形であると 多数が思っていた 国でも 民主主義の政府でなく独裁主義的な政府となってしまう と いうことを強調している。 

2019年8月18日日曜日

本 経済成長がすべてか 岩波書店


フランスのマクロン大統領が嫌われる理由
この文章の展開が嫌われるのではないか。
いくら 憲法に書いてあっても 
問題は 傘がない。

2019年8月17日土曜日

自由と平等

自由と平等は両立しない。
けれど
なんとかの自由 と かんとかの 平等は両立する。

なんとかかんとかを考えるのが難しい。


2019年8月16日金曜日

本 経済成長がすべてか? マーサCヌスバウム 小沢自然・小野正嗣訳 岩波書店

デモクラシーが人文学を必要とする理由 という副題がついている。
この本の第一章を読んでみると 本の概要がわかるようになっている。
p13
批判的思考と省察の能力を培うことは、デモクラシーを存続させ、活発にしておくために不可欠だと私は論ずるつもりです。
p8
魂という語は多くの人にとって宗教的なニュアンスを持ちますが、そのニュアンスを強調するつもりも否定するつもりもありません。それは各人の自由です。とはいえ、タゴールとオルコットの二人がこの語に持たせている意味は強調しておきたいと思います。つまり魂とは、私たちを人間的にする、そして私たちの関係を単に利用したり操ったりするのではなく豊かで人間的なものにしてくれる、思考と想像力の諸能力のことなのです。
p9
私が懸念しているのは、科学や技術と同じくらい重要な他の諸能力 デモクラシーの内的な健全性のために不可欠であり、同時に、きわめて切迫した世界の諸問題に建設的に対処し得る良質な世界文化の創出のために不可欠な諸能力が競争による混乱の中で見牛層になっていることなのです。
 そうした能力は人文学および芸術と密接に結びついています。
p10
これから、先に挙げた例が示唆する二つの教育、つまり利潤獲得のための教育と、より包括的な精神のための教育を対比させながら持論を進めたいと思います。

デモクラシーを続けていくにために人文学や芸術の教育が必要だ 現在の経済学、科学技術中心 経済成長を目的とした教育だけでだめだ。 と いうことだ。

 論理的でなく感情的な話で 進めらていて 説得力がない。 面白くないが先を読んでみよう。


 

2019年8月14日水曜日

本 地図で見るアフリカハンドブック ジェローマグラン/アランデュブレッソン/オリヴィエニノ島取絹子訳 原書房

見方が冷静だ。
P9 こうして、経済が原材料の世界相場に左右される脆弱な国家が生まれることになる。これらの国々は、現在までのところ、多様な工程で経済全般を押し上げることができず、結果、より多くの人々の生活が持続的に向上する意味での発展からは見放されている。

p11 強調したいのは アフリカにかんする数字のデータでは信頼できるものが極めて少ないことである。

2019年8月13日火曜日

本 仮想通貨3.0Cryptocurrency 3.0 マルクカルプレス著 講談社

分かりやすく書かれている。 用語の解説がわかりやすい。一儲けをしようとする人のためのhowto本ではない。
 p195 資金調達額の大きさ=成功ではないということです。いくら資金を集めても何の芽も出ないプロジェクトは山ほどあります。
p206 ブロックチェーンの新たな可能性が広がるでしょう。
p212 このように、世界のIT産業にしめる日本の位置は、残念ながらいつの間にか見る影もない状況になっており、いまや単なるユーザーの地位に転落しつつあります。

たいへん意味のあるアドバイスをしてくれます。

物の交換から 通貨 信用 の 話 さらに 信用を保つために使われる電力の話まで書いてあります。

2019年8月10日土曜日

本 別冊現代農業2019年7月号 いまさら聞けない農薬の話 きほんのき 農文協

農薬はホームセンターに行けば簡単に買って使うことができる。 私は 殺虫剤、除草剤、予防剤、治療剤など 区別すらあることも知らないのに ホームセンターに行けば商品をとってレジを通せば 使うことができる。アマゾンでもクリックすれば自宅に送ってくる。  そして その説明書きには 用途や使い方がかいてあるだけで 目的に合った素晴らしい効果がありますと 書かれている。  この本をちらっと眺めて 大量に使用している農家に対しても この程度のことしか 知らされていないのかと 驚くばかりだ。 バイエルのRoundupが発がん性や損害賠償で問題になっている。 日本では普通にホームセンターやアマゾンで買える農薬だ。 宣伝文句には問題になっていることすれ書いていない。
 薬害エイズ、スモンは日本において裁判、損害賠償が行われた薬にかんする事件だ。その後被害者、製薬会社は いろんな道をたどっている。 しかし、薬害は二度と起こさないと いう 気持ち は 関係者は抱いていると 思う。 詳細な効能書きにも見て取れる。 しかし、つい忘れてしまうことが ありうる。利益を得ようとしたり、早く効かせようと思ったりして 勉強もろくにしないで薬をつかう医者がいる。 知らない社員が薬を売りまくる。  

 農薬の場合 医薬品に比べ あまりに 短期的な利益のためだけに役に立つ情報しか知らされていない。 とても 危険だ。 多くの場合 国の政策に深くかかわったことだからかもしれない。

2019年8月9日金曜日

本 サリン事件死刑囚 中川智正との対話 アンソニートゥー著 角川書店

中川智正は昭和63年京都府立医科大学卒業で 府立医大の古い名簿にも載っていた。私は昭和53年京都府立医科大学卒業である。 今までオウム真理教の宗教的な面ばかり 私は考えてきた。この本を読んで中川智正君の医者や科学者の側面を見ることができた。よかった。 昭和63年は私が京都で開業した年で 教授と助教授にその年にあっているが そのとき中川智正君の話は出なかった。今になって聞きたいと思ったが既に遅し。この著者のアンソニートゥー氏は科学者で事実を確かめながら 事実からくる考案や感情をしっかり区別しながら この本を書いている。死刑についての考え方もなんども出てくる。 難しい日本語もない。  読みやすい。

2019年8月7日水曜日

本 薬価の経済学 小黒一正菅原琢磨編著 日本経済新聞出版社

高い薬価の薬を使っている医師、それをのんでいる患者さん、組合保険者さん。この本を読んで 納得いくだろうか。毎日が薬価の経済学なのに 豊かにならず 。毎日直接薬をさわっている人も何人かメンバーにいれてほしかった。議論されていないところがいっぱいあるように思う。