2024年4月17日水曜日

一茶が柏原の人の評価が低かったことに関して

 一茶が柏原に戻った頃の句は 柏原の暗い風景が読み取れるものが多い。何か下品だがその下品さを見せながら 文学作品にしている一茶の凄さがあると私は思っている。

是がまあ つひの栖か 雪五尺

ほちゃほちゃと 雪にくるまる 在所かな

ゆうぜんとして山を見る蛙哉

あの月を とってくれろと 泣く子哉

はつ雪を煮 喰けり 隠居達

雪とけて 村いっぱいの子ども哉

すごいと思いませんか。

2024年4月16日火曜日

一茶の評価

 先日 あるかたの家を訪れ漬物をあてにお茶を飲んでいた。そのときに信濃町の経済状況とその変化の話になって 小林一茶のことが話題に上がった。80歳を超える御夫婦だ。 今でこそ一茶はとても歓迎され評価も高いが自分たちが若い頃はそうでもなかった。評価は信濃町では低かったとのことだ。一茶の俳句でも信濃町での暮らしは快適なものでなかったとわかるはずと おっしゃっていた。そう言われてみると 彼は 死ぬときには土蔵の中で暮らしていた。

見かぎりし故郷の桜咲きにけり とある。また やけ土のほかりほかりや蚤さはぐ とも詠んでいる。うつくしや障子の穴の天の川。

あまり いい生活はしてはいないが とにかく 柏原が すき だったのではないかと思われる。 全国を旅し関東にも住んでいたが 最後には 柏原に住んでいる。 やっぱり 柏原がすきだったのかもしれない。

 一茶の句に 雀の子そこのけそこのけ お馬がとおる という 有名な句がある。大名行列で柏原が 潤ってきたので 詠んだものだろう。  農業や産業で柏原が潤っていたのではないと 私は想像する。

 江戸時代末期 柏原は景色はよいが そんなに 裕福な町ではなかったのではないか。一茶は 近隣の町村に 出かけていって泊めてもらったり食事をごちそうになったりしている。そして俳句を詠んでいる。 文化的ではあるが生産者ではなかったと思われる。

 江戸時代には他に芭蕉と蕪村がいる。 芭蕉は伊賀の出身ではあるがなくなったのは大垣。ずっと旅をしていた。 蕪村は 大阪の毛馬あたりの出身だが 与謝に行ったりしているが ほとんどは 京都四条、松原や京都の南の方の菜の花がたくさん咲いているところにいた。なくなったのは松原あたりかもしれない。大阪の毛馬には帰ってはいない。

 3人の俳人を見ても 一茶はあちこち行ったが 結局は生まれ故郷の柏原に帰ってきている。 私は 裕福ではないが景色の良い柏原が好きだったのではないかと 思っている。

2024年4月11日木曜日

わたしのASD ADHDと言う診断名にたいする考え方

 FBにすでに投稿しましたが 失われるといけないので blogに 書いておきます。

ふと思った ASD ADHD がよく話題になっている。 医師の立場とすれば 困った本人や家族が 目の前に現れた場合 なんとかせねば と 思う。そう思う医師が ほとんどだ。 医師は 患者に対して 治療するが その手順は 診断して 治療するという手順で 行われる。従って すでに出来上がったASD ADHD という診断名に 目の前の患者を 当てはめて しまうことになる 症例が多いのだ。また 自分で治療しない場合 臨床心理士などに 指示を与えることが多い。指示を与える時に ASD ADHD という名前があると 便利だ。  そのようにしてASD ADHDという診断名が一人歩きを始めるのだ。  よく考えてみよう。 家族や本人がどう訴えようとも 目の前にいるのは A さん B さん Cさんであって ASD ADHDではないのだ。一人一人 個性がある。 病気と言ってしまうと 便利ではあるが 個性がなくなってしまうのだ。   治療を間違える可能性があるのだ。

2024年3月29日金曜日

保険診療を始めた若い医師の抱く葛藤

 物を売買して 生計を立ててきた人にとって 保険診療をして儲ける医者は お金の回収が簡単なので気楽なもんだと 思っている かもしれない。

 それは 保険診療を始めた若い医者の葛藤でもある。人が悪くなれば患者として 収入の対象となる。よくなれば患者ではなく 医者にかかることはなくなるので収入はなくなる。 お金の面から言えば 患者を治さなければ収入が続く ということになる。 人をよくしよう 困ってきている人を 治したいと 思う 医者にとっては 治さないほうが儲かるという 診療とは なんなんだ という 葛藤が生ずるのである。 

 それをどうやって解消していくか。

1 病気にならなければ 収入が増えるという制度に変える。

2  収入のことは考えず とにかく 困っているひとの話を聞き 困らなくする そのことに喜びを感じながら 生活する。

3 少しは収入のことを考え 貧乏にならない程度 医業が続けられる程度にお金を稼ぎながら 患者を診る

4 収入が増えることを 第一に考え 評判を落とさない程度に医業を続ける。

そんな風に考えながら 人それぞれで 医者を続けている。

2024年3月27日水曜日

 情は大切ではあるが

流されるものではない

人口減少

 東京一極集中 地方の人口減少は 昔からあるが 日本列島全人口が減っている中で 地方の人口減少が目立ち始め 不都合が 生じて居る。人口減少が加速して居るようにも見える 。 企業や地方組織の役員や働き手の無さが 目立って居る。 どうしたものか。

 かつての 家を中心にした 社会では 家の存続が 重視された。 長男は家督を継ぐ。二男三男は都市に出る。後継がいなければ養子をもらう。 というルールによって 家を継続してきたのだ。

 そのルールは崩れている。 家の存続より 個人の意思や自由が 尊重されている。 後継がいなくても 離れて住み 自分で選んだ職業につき 宗教も選ぶ。 

 そうであれば 自然と 東京一極集中 地方の人口減少となるのである。

 更に 地方の人口減少について 当然の事として考えたり改善しようとしない人がほとんどだ。

 特に 地方では地方のことを考える人もいなくなっているのだ。

 ではどうしたら良いか。



居酒屋

 テレビでは 老若男女問わず 居酒屋 飲酒 おつまみ作りの番組が 大流行りである。 

 ネットルール コンプライアンス重視 最適化や多様性尊重の狭間で 疲れている人が 多い。言い換えれば 良いこととされているが それに適応したいが できていない と言う 欲求不満を抱えている人が多い。

 そういう人たちの疲れや欲求不満を治したり 解消する場所。それが 居酒屋 となって 流行っているのでは ないか。

 愚痴を聞く人がいるところ お咎めなしで ものが言えるところ 変な振る舞いをしても 許されるところ そうゆう所を求めて居るのではないか。

 ネットでのチャット も 一部 居酒屋の代わりをしているかもしれない。