2022年7月26日火曜日

本 医療4.0 実践編 加藤浩晃 著 日経メディカル

 新型コロナ感染症の広がりによって ビジネスとしての医療 労働者としての医師 について 見直そうとという気運は高まっている。ストや労働条件の改善を求める医師や看護師のニュースが外国からは多数寄せられた。 この本はその一つの解答である。

儲けてはいけない。商売では無い。医者に貧乏させてはいけない。悪いことはしてはいけない。悪いことはしない人。命を救ってくれる職業。尊敬される存在。裏で何をしているのやらと疑われている存在。 などなど いろんな思いが 飛びかっている。

この本の通り 医療起業家になったとしても 必ず通っていかねばならない ことがある。簡単には 答えがでないのだ。  

2022年7月17日日曜日

多職種連携の講演を聞いて 思い出したこと 介護保険について

 介護保険法ができるにあたって 京都府医師会では介護保険支援専門員ケアマネの資格を取るべく勉強会を始めた。わたくしもその一人だ。 一方介護保険法成立に反対する意見もあったように思う。なぜなら 医師の仕事が奪われると感じたからだ。今は介護が必要ということと介護が必要になった原因を作った疾病を別々のものという考えが当たり前になっている。その当時は 疾病があって 治るも死ぬも 最後まで 医師が面倒を見るというのが一般的な考えで 他の人 他の医師や他の職業の人に 任せるのは 医師の仕事の放棄と考えられていた。 介護保険制度が出来て また 保険医療制度の変化があって その考えは ほとんどなくなってしまった。20年かかっているのだ。 当時は病院に紹介するなんて患者さんに言うもんなら 医者に放り出されたさじを投げられたと感じる患者さんがほとんどだった。

 そんな世間一般の医師と患者の関係があるのに 介護保険制度を作ったのはなぜだったのでしょう。   一番は 来るべき高齢化社会に向けて医療費の総額の急激な増大が見込まれ社会保険を使った医療制度は必ず崩壊するという危機感があったのだ。 それを 解消するために いろんな方法が 考えられた。 その一つが 1.介護保険制度だった。  他にも いっぱいある。 2.保険窓口負担割合の増加 3.医師、病院の絶対数の減少 4 介護保険にもかかわるが多職種連携による医師の取り分の軽減 5診療情報提供料の創設 少数病院での診断治療の集中化。多数の医師がたくさん収入を得るのではない方法。 5 医療から介護へ。病院から在宅へ。6介護保険もかかる総額を計算しながら 施設サービス 在宅サービスを行ったり来たり。7実際の寿命より健康寿命を いうことによって 医療や介護を使わせない。8メタボ検診などによって 医療を必要とする人を減らす。9直接的ではありますがジェネリック医薬品の推奨(特許がある医薬品に比べかなり薬価が低い) などなど いっぱいあります。

一方 介護保険制度が出来てどうなったでしょうか。1介護をお金で換算したり、介護保険サービスの一つとして考えるようになった。2最初の見積もりよりはるかに 介護保険制度利用者がおおくその需要も多かった。3医師の仕事の一部は確かに減ったが医師も含めたほかの職種でも事務量が増大した。しかし医師の仕事を代わりに他の職種の方が行うわけではなかった。相変わらず医師は必要なのだ。医療介護にかかわる他の職種の社会的地位は上がらず、給料も安いまんまだ。

 などなど 講演をきいていていろんなことを思い出しました。

2022年7月13日水曜日

本 ウトロ ここで生き、ここで死ぬ 中村一成著 三一書房

 少数派 国籍の有無、権利は国民国家の定義か? いろんなことを想像させる本です。




五蘊から生じる1つの意 言語を使った 分析的手法を試みたい。 実体ではなく言語。先ずは 要素の拾い上げ。

権利 義務 有り 無し 国家 国籍 民族 アイデンティティー アイヌ ウトロ 日本人 朝鮮人 ユダヤ人 納税 選挙権 犯罪 罰 歴史 DNA 男 女 貧困 生活 裕福 貯蓄 服装 顔貌 体格 身長 住居 食物 基本的 元々 先入観 差別 正義 生 死

ここから 関係の深い要素を グループ分けしたり 各要素の関係を見たりして 更に 考えていきたいと思います。  アイデンティティーとか日本人としてとかDNAが存在しているとか 基本的人権とか 簡単に 言ってしまいますが もっと 考えて見る必要があります。