2023年7月31日月曜日

本 化け込み婦人記者奮闘記 平山亜佐子著

 明治大正昭和期の女性記者の奮闘記です。

性差別 職業差別 自己の中の先入観 などなど

現代とは全く違う世界です。日本国のちょっと前の姿です。見てみましょう。



2023年7月27日木曜日

病院の新築計画 経営をしたことがあるひとなら。

 

令和2年10月に信濃町から住民に渡された 信越病院の再整備の概要 と 言う
小冊子。 その 一部のコピーです。
普通に考えて収支予測は変です。 新病院が開院すると 収支がプラスに転じています。病床は97床から52床になる予定です。 開院した令和7年度以降 光熱水道費などの固定経費の減額、修繕費と減額を見込んでいるということです。 病床が減ったからと行って 固定経費が減るわけではありません。97床から52床になっても 職員の給料や様々な経費が減るわけではないです。 一般的に言って病院は400床以上でないと 利益が出ないと言われています。いわゆるスケールメリットです。 R12までに医療機器などの借金の返済が終わるので R13から収支がさらに 増加するとされています。医療機器は5年もすればどんどん古くなります。故障もします。 新しい機器を購入する必要があるのです。 お金がなければ 借金をして購入することになります。または機器は購入せず、医療の質を落とすかです。  現在のスタッフも高齢となり 医療の質が低下していきます。  今以上に 病院の評判は悪くなり外来人数も減るでしょう。医者が指示をカルテに書かない限り 病院の収入はないのです。

 一般的な話をしましょう。 私は経営学を勉強したわけではありません。
損益分岐点てわかりますか。
 例えば病院に内視鏡を一台入れるとする。簡単のためサブスクか残価0のリースかレンタルとします。 月額100万円を5年間払うとします。内視鏡検査一人一回10000円の保険収入があるとする。月100回以上検査しないと月額100万円を払うことはできません。 100万円を支払うためには人件費などを考えると 150回の検査をしないと払えないでしょう。 150回以上検査をすると やっとその収入が利益となっていくのです。 その150回が利益になるか 赤字になるかの分岐点なのです。 医療機器を入れるかどうかは そういったことを計算予測して 決めるのです。 月額100万円を払うことができないと予測されて 内視鏡を病院に入れることを決めるのは趣味としか言えません。経営者の立場ではありません。

 また別の話をしましょう。 今度は内視鏡を購入するとします。500万円で購入し 1年ごと100円の減価償却がされるとすると 購入した500万円がすべて経費として計上され収入より500万円減ったことになり、残った分が所得となりそこに 課税されることになります。 経費として計上する意味があるのは 収入が十分にある時なのです。 そして 所得税を払う義務がある団体や個人なのです。収入がない医療機関は課税対象の所得そのものがありません。

 自分が便利だという理由で町の病院の新築を希望してもだめです。 赤字がどんどん増えていきます。 あっという間に 町は赤字の財政債権団体になってしまいます。雪かきなど町独自の施策は全くできなくなります。 おわかりか。

 

2023年7月24日月曜日

ある町の長期振興計画について 一般的なこと

 何もしないと親元を離れていくのが鳥類、哺乳類、人類の決まり事であるように見える。

ある町を見てもその傾向は顕著だ。

人口減少、家族構成の変化、それに加え経済基調の変化である。 町の力が縮小していく加速度は増している。

町は これに逆らって振興しようとしているのである。

 今までの計画は美辞麗句を並べるだけで実行可能なものはなかったと言わざるを得ない。

振興計画には具体的に実行可能なものを取り上げる必要があるのである。と 私は考えている。

また一つの会社の利益になるような計画では先が見えている。 100年続く会社はめったにないのである。

2023年7月23日日曜日

本 書く力 鷲巣力 著 集英社新書

 まえがき 

それはいずれも短い文章、すなわち短文である。

、、、、、短文による表現の伝統は今日まで受けつがれている。、、、、、、

SNSは 殆どが 短文である。長い文章は読む気がしない。Webの文章はhyper textというテクニックも使えるので 短い文章を書くことができる。 

 そこんところ よろしく。

2023年7月19日水曜日

権利擁護ネットワークと言う考え方と ある町の行政の考え方の違い

 厚生労働省は介護保険制度の見直しに伴って 権利擁護ネットワークと言う考えを打ち出してきている。主に成年後見制度の利用促進を目的とするものであるが別の意味も含んでいる。

介護保険制度は ヘルパーなどの介護保険サービスを利用したいと思った人が 申請し 調査 認定審査 を経て その要介護に応じた 介護保険サービスを受けるものである。

そのには まず申請ということから始まっているのである。 権利擁護ネットワークと言う考え方は 介護保険制度の弱点を補うものである。申請したくない人 申請できない人 に対して 多くの人から見て 放って置けない人に対して 介護保険サービスや他の行政サービスに結びつけていくと言うものなのである。 

 ある町では申請がなければ何にもしなくても良い 自分の部署以外のことであれば他の部署に回す。と言う考えが一般的だ。 多くの役所ではそのような考え方が普通であった。いわゆるたらい回し、見てみぬふり。

しかし、最近は パワハラ、セクハラ、いじめ、 介護放棄、ゴミ屋敷など 見て見ぬふりでは ダメだという事になってきた。  申請できない人、申請しても無視される人が 増えてきているのだ。

そこで 重要になってくるのが 申請ではなく 様々な行政サービスと困っている人を結びつけることを検討する 権利擁護ネットワークなのだ。

ここには 権利擁護ネットワーク会議が開かれ、その参加者は 司法書士、弁護士、医師、病院などのソーシャルケースワーカー、役所職員、地域包括センターのケアマネージャーなどである。


2023年7月18日火曜日

本 アジアを生きる 姜尚中著 集英社新書

 姜尚中氏が アメリカ合衆国 第95回 アカデミー賞で アジア人で作られた エブリシングエブリウエアオールアトワンスが 7部門を制した。ことに刺激をうけて アジア人がなぜアメリカ合衆国に差別を受け続けてきたのか アメリカ合衆国が変わりつつあるのか。そう思いつつ書いた本ではないかとおもわれる。

 韓国や朝鮮半島と日本の関わりは 地理的にも歴史的にも深い。いくつもの事象がある。

現代の日本では韓国人が明らかに差別されている。なぜなのか。 この本にその回答があるのか。読んでみたいと思っている。

まず中国大陸や朝鮮半島から大量の移民が波状的に日本列島にやってきた。仏教もやってきた。天皇家のお顔は朝鮮半島の人とよく似ている。 遺伝的にも日本列島の人と朝鮮半島の人は近いのではないかと思われる。

一方歴史で習った朝鮮半島の国と日本列島の国には戦争や略奪やいろんな暴力的な関係が見られる。多くが日本列島の人が朝鮮半島を攻めこもうとしている。倭寇、豊臣秀吉などなど。

また江戸期には朝鮮の使節団が日本にやってきている。滋賀県の近江八幡市には地名も残っている。どんな感じだったのかわからない。

関東大震災のときは 意図的にデマが流され 朝鮮人が差別された。

などなどほんとにいくつもの事象があった。

そして 現代の私達の朝鮮半島や朝鮮人に対する 感情は とても複雑だ。 この本はそれをどうやって解きほぐしてくれるのやら。