2021年8月29日日曜日

本 作家は時代の神経である。コロナ禍のクロニクル2020−2021 高村薫著 毎日新聞社

 特別な専門家でもなさそうな作家。自分の身の回りに今起きていることを先入観なく見つめ 考え、感じ、考えて短いわかりやすい日本語をつかって書いている。数字を出してくるわけでもなく 新しいアイデアを出すわけでもない。知識を見せびらかすわけでもない。 けれど、的確にまとめ上げている。  時代の神経である と 題しているのは 的確だ。いらだてて発言しているのではなく 暑いとか寒いとか苦いとか美味しいとか 体が普通に感じて 普通に反応して発言しているのだ。   読むと共感できることが多い。 この方は1953年生まれ、私と同じ年に生まれている。

2021年8月27日金曜日

近現代において 個人が宗教的権威の代役をつとめたり、個人が政治の長にながく居座ったりすると 争いが 起きている。

 ヒットラー、ビンラーディン、麻原彰晃、毛沢東、安倍晋三、ドナルド・トランプ、習近平、ベンヤミンメタニヤフ、ホメイニ師

変化をもたらすのが速いが争いも起きる。 私の勝手な歴史解釈だ。

タリバンはイスラームの教えを厳格に解釈し女性を家の中に閉じ込めておくと言っているが。

  タリバンは 若者男性の特殊な考えではないかと 思いませんか。

パキスタン出身のマララユスフザイさん。日本にたくさんやってきているベールをまとった女性、おそらくマレーシアやインドネシアからやってきた高学歴の若い女性たち。その人たちを見ていると、タリバンと同じイスラームとは思えない。 そう思いませんか。 

2021年8月23日月曜日

タリバン  イスラム原理主義とか、イスラム法を厳格に解釈するってどんなこと?

 原理主義というと 極端に厳格に解釈し、暴力もいとわない、融通が利かない、若者が参加する と いう イメージがつよい。 226事件や学生運動の末期を思い出させる。イスラーム法は よくわからないが。

ガザ―リー 山川出版 世界史リブレット p27

イスラーム法の規定は礼拝、断食、巡礼といった宗教儀礼のみならず、結婚、離婚、相続、利息の禁止、服装、食物、葬儀といった日常生活のすべてにおよんでいる。イスラーム法を遵守すれば救いに至るとされ、日常生活の中で生じた問題について、信徒に回答や指針を与える役割をウラマーが握っている。


一方仏教でも 聖徳太子の篤く三宝を敬え。三宝とは仏法僧なり。 は 有名だ。 その 法は 仏教の教え、お経さんの中で よく出てくるが イスラム法ほど 細かくはない。理解は人によってさまざまで、お釈迦様でも対機説法と言われるように 一見ちゃらんぽらんのように見える。 けれど とても単純なことで動かし方ことだ。一言でいえば因果。原因があり結果がある、実体があるようにみえて因果によって変わっていくので、実体があるようでないということだ。 単にそれだけしかない というのが 仏教の法だ。 イスラーム法とは全く異なる。 



2021年8月22日日曜日

本 ヘイトをとめるレッスン ホンソンス著 たなともこ、相沙希子 訳 ころから発行 シリーズいきする本だな

 著者の考え方の矛盾。

P67差別を理由にして苦痛を与える行為がハラスメントとしている。

 その差別は 固定した変えることが出来ない個人の識別、アイデンティティとしている。 法律で 性別、障害、病歴、年齢、言語 出身国家、出身民族、人種、皮膚の色、出身地域、出身学校、容貌などの身体条件、結婚の指向、性自認、学歴、雇用形態、社会的な身分など を あげている。 なかなか、自分では変えることが出来ないものである。

一方 p77ジョンロールズの政治哲学などをもとにしてもとにして 「すべての者は平等な人間で、人間性の尊厳を持ち、すべての者は正義に関する基礎的な権限を持ち、すべての者は暴力、排除、侮辱、従属のもっとも激しい形態から保護される資格があることについて確信」するのが、正義の重要な基礎であるが、ヘイト表現はこの基礎を崩壊させるのだ。

ともかいている。 最初から誰が決めたのかわからない正義が存在し、その正義に守られなければならないと言っている。 正義も変わる、アイデンティも変わる。 そんなことを かわらないものとして固定、先入観をもっているから、差別が生まれヘイトが生まれるのではないか。  というのが私の考えである。

 固定的な考えを持ってしまうと先に進めない。 よって この本を読むのは中止する。

2021年8月17日火曜日

発症、重症化、死亡に影響を与える因子の研究、マスク、抗体マスク、ワクチン接種  :マッチング、生存曲線による検定

 新型ウイルス感染症の流行期であるがゆえに結果が早く見られる検定だ。また感染症であるがゆえに無作為抽出の前向き試験では倫理的な問題が生じる。処置群とコントロール群をどの因子をあわせてペアを組むかが問題となる。居住地、職種、男女、年齢 同居者を同じにしてコントロール群を選べば良いと思っている。

Nが100×4で400ぐらいで 始めればどうだろう。 観察期間、時期が問題となるので、マスクについてはある時期に群をいれかえて行うのも一つの手だ。

誰かやってくれないだろうか。ワクチン接種、マスク装着論争に ある程度決着が付きます。

2021年8月14日土曜日

本 ヘイトをとめるレッスン ホンソンス著 たなともこ、相沙希子 訳 ころから発行 シリーズいきする本だな

 以前 お子様お断りのお店  北区のジェラート屋さん 左京区の卵料理店 の あることを

書いた。私は軽蔑したいと思うお店だ。いまはどうなっているかは知らない。

韓国での ヘイト論争にこんなことがある と 書かれている。

p50 「今現在、この場所」韓国のヘイト論争1

ママ虫とノーキッズゾーン

ママ虫は 日本では聞きなれない言葉だが、子育て中で昼間にカフェにいる女性などをさす言葉らしい。 意味が広くなって 母親全般が軽蔑や見下す対象となっているらしい。

ノーキッズゾーン は これ自体が差別だと言える。2017年11月国家人権委員会でもノーキッズゾーンは差別であるという決定を下した。 と 書いてあるp52

ヘイトのターゲットは 韓国、日本で結構異なる。両国とも社会の情勢変化で 変わっていくこともある。

この本は 日本人ではなく 韓国の若者が書いて 日本の若者が訳している点で 貴重だ。