2018年7月15日日曜日

恍惚の人 有吉佐和子 新潮文庫 

Kindle版を 読んでいる。
発売当時ボケ老人の存在を 世の中に知らしめた 有名な本だ。恍惚こうこつも流行語になった。 日本ではボケを認知症と呼ぶことになっている。認知症の医学的研究 介護の研究は あの当時に比べ かなり進んでいる。 しかし 認知症は 事故や介護負担など 負のイメージが 強すぎる。 認知症が 負のイメージから 抜け出ないのは ひとつは 恍惚の人という本にも その原因があるのではないか。と 思って 恍惚の人を 読んでみたくなった。

 読んでいるとその当時の生活の仕方 習慣 作法 が ふんだんに出てくる。 それに 対し 登場人物は 世間一般の 戦後といわれる 時代の 解釈に したがって 習慣 作法を 行ったり 省いたり している。先入観と差別 に したがって 生活している。
  自身や他人の 自由や尊厳にかかわりなく 主体性なく 考えなく 生きている。  だから ボケ老人という 今までの 習慣作法から 逸脱した 人に対し 考えることができない。 動揺するばかりだ。 

 現代と あの当時 どう 変わってきたのかを 考えのも おもしろい。

 

 

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