2019年1月28日月曜日

スピノザ「神学政治論」を読む 上野修著 ちくま学芸文庫

p54 信仰は真なる教義よりは むしろ敬虔な教義を、いいかえると精神を服従へと動かすような教義を要求する。たとえそうした教義のうちに真理の影さえ持たないものが多くあっても、受け入れるものが虚偽であるとしらなければかまわない。さもないとその者は必然的に反逆者になってしまうだろうから。(第十四章、下巻135頁)

まもなく節分
 鰯の頭も信心から

本 へたも絵のうち 熊谷守一著 平凡社

p109
しかし東京にでたいと思っても上京の金がありません。仕方なく昔の友だちに相談すると肖像画をかけば金になるといいます。それも写真をみてかけばいいので簡単だという。それではそうしようと思い、その友だちに肖像画のくちを二つ紹介してもらいました。
p114
戦後の話ですが、夕暮れの太陽だけをカンバスの真ん中に描いた絵を展覧会に出したら、武者さんはそれが気に入らなくて、「そんなアホらしい絵をよく平気でだすな」といってました。黒のバックの真ん中に薄い桃色とオレンジ色で丸い太陽を描いたもので、私はおかしくないと思うのですが、武者さんは断じておかしいといったそうです。 私はこの絵を「自画像」と言っていました。私も人生の夕暮れに立っているので、そう言ったのです。

2019年1月27日日曜日

本 へたも絵のうち 熊谷守一 著 平凡社

熊谷守一の自伝 の 本 。画家で 文章は信用していない。嫌いという感覚がなく 好きなことをして 90才以上になっても 元気に 生きている と いうことを 嫌いな文章で 伝えてくれている。 何度読んでも 楽しい本だ。嫌みや批判が全く無い。
 p83
一般的にことばというものは正確に伝えることはできません。絵なら、一本の線でも一つの色でも描いてしまえばそれで決まってしまいます。青色はだれが見ても青色です。しかしことばの文章となるとどんな感じの青か正確には分からない。いくらくわしく説明してもだめです。私は、ほんとうは文章というものは信用していません。

 それでも この本を 書いた 熊谷守一の 気持ちが 伝わってくる。正確では無いかもしれないが。

2019年1月24日木曜日

本 ゴリラからの警告 人間社会ここがおかしい 山極寿一著毎日新聞出版

ゴリラから学んだことによって 人間社会の異常が見えてきて こうした方がよいのではないかと
提案 している本だ。
 読んで感動できるのは ゴリラが 彼をチャンと見て 彼がゴリラをチャンと見たという 事実だ。人間以外のゴリラに 見てもらえる という ことが とても感動的だ。
 p003
当初はゴリラも人間をおそれ、敵意を持っていたので、私が近づくと風のように逃げ去ったり攻撃して来たりした。私はコンゴの深い森にわけいっって ひたすら彼らの後を追いかけた。しばらくするとゴリラたちは私を敵視しなくなり私は群れのなかに入って彼らの行動をつぶさに記録できるようになった。 … 私はゴリラに叱られながら、彼らの国のマナーを学んだのである。

2019年1月22日火曜日

ガチャで心臓ゲット

孫がガチャでプラスチックの心臓をゲット。
ふと思った。
機械仕掛けでいつでも自分でスイッチを切ることができる心臓と いつ心筋梗塞が起きるか分からない生まれる時から自分の中にある心臓と どちらかを 選べ。と いう選択を迫られたとき、どちらを選ぶでしょう。自分の意思でスイッチを切ることができる心臓。もっとも自分の自由 尊厳が保たれているようにおもう。 ぼろぼろの心臓は行動の自由も奪われている。 けれど 多くの人は機械仕掛けの心臓を選択しないかもしれない。

2018年12月30日日曜日

本 トランプのアメリカに住む 吉見俊哉 岩波新書

p156
「トランプ時代」とは、予測不能の暴君によってアメリカが混乱に陥れられている時代であると同時に、やはり予測不能なスピードで、あらゆる暴力、差別、隠蔽に対して「NO」を発する草の根的な運動が爆発的に広がっているじだいでもあるのだ。

2018年12月29日土曜日

本 スピノザ神学政治論を読む 上野修著 ちくま学芸文庫

p032
ふたたび「神学政治論」序文から引用しよう。

こうして私は自然的光明 理性 はけいべつされるばかりでなく多くの人々から不敬虔の源として呪われていること、また人間の作り事が神の教えと思われ軽信が信仰と考えられること、さらに教会や議場において哲学者たちの論争が激しい感情をもって交わされていること、そこから激しい憎悪と意見対立がうまれそれが容易に騒擾にてんかすること、その他にもここに述べるとあまり長くなるいろいろなことが生じること、そうしたことどもについていろいろと思いめぐらしたのであるが、その結果私は固く決心した。聖書をとらわれのない自由な精神でもって改めて吟味しよう、そして聖書そのものからきわめて明瞭に知りうること以外にいかなることおも聖書について主張せずまたそうしたこと以外のいかなることをも聖書の教えとして容認しないことにしよう、と。 (序文、上巻50p)

今年の日本人を痛烈に批判しているようだ。
忖度するな。エスカレーターを歩く人のために右を空けろ 左を空けろ。 お詣りするのに列に並べ 寺社の敷地からでるときは お辞儀をしろ。 

 自由な精神でもって改めて吟味しよう。