2018年12月29日土曜日

本 スピノザ神学政治論を読む 上野修著 ちくま学芸文庫

p032
ふたたび「神学政治論」序文から引用しよう。

こうして私は自然的光明 理性 はけいべつされるばかりでなく多くの人々から不敬虔の源として呪われていること、また人間の作り事が神の教えと思われ軽信が信仰と考えられること、さらに教会や議場において哲学者たちの論争が激しい感情をもって交わされていること、そこから激しい憎悪と意見対立がうまれそれが容易に騒擾にてんかすること、その他にもここに述べるとあまり長くなるいろいろなことが生じること、そうしたことどもについていろいろと思いめぐらしたのであるが、その結果私は固く決心した。聖書をとらわれのない自由な精神でもって改めて吟味しよう、そして聖書そのものからきわめて明瞭に知りうること以外にいかなることおも聖書について主張せずまたそうしたこと以外のいかなることをも聖書の教えとして容認しないことにしよう、と。 (序文、上巻50p)

今年の日本人を痛烈に批判しているようだ。
忖度するな。エスカレーターを歩く人のために右を空けろ 左を空けろ。 お詣りするのに列に並べ 寺社の敷地からでるときは お辞儀をしろ。 

 自由な精神でもって改めて吟味しよう。

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