2023年4月10日月曜日

ある病院の新築 いくつものシナリオ

 私は悲観的な想像しかできないので 新築は失敗に終わるというシナリオしか書けない。



上記の記事が信濃毎日新聞に載った。


病院建物などの老朽化に伴い新病院建築はS町住民の願いであるらしい。S1病院は歯科医院をのぞいてS町ただ一つの医療機関で90床あまりの病床数がある。御多分に漏れず新型コロナウイルス感染症患者発生のため 入院できなかったり、スタッフの感染などで 外来もままならない時期もあったらしいが 公表はされていない。 一方多くのS町住人は S病院医師をかかりつけ医と思っている方 が ごく一部で 多くは 隣の市や町の病院や診療所を頼りにしている。 病院の医師は紙カルテを使っている。 多くは 都会の病院や医学部から 派遣されてやってきている。 電子かるではないこともあって デジタル遠隔での 診療はなく すべて 医師と対面の診療 ないし 病院外での 訪問診療、往診 などである。新病院は 大都会のコンサルタント会社に委託して 計画が立てられ新築計画が立てられている。 近くの公共施設跡地に 50床あまりの 保険診療を行う病院を建てるらしい。資金面では 80%以上は 地方交付税交付金や国庫支出金が 充てられるらしい。

シナリオ1
物価高騰で早速建設費の高騰 資金面で窮地。地方交付税交付金や国庫支出金の増額は期待できない。税収もコロナで減少している。たの金融機関からの借り入れやや寄付は期待できない。 となると 早速建設業者は お金を支払ってくれないところの仕事なんかしない。
入札参加者はいない。建設されない。
シナリオ2
地方交付税交付金や国庫支出金は 国会で決められる。 それが 減額されたり消失されると あっという間に 資金は底をつく。 無理に病院存続を望むと 建設費もなくできたとしても 給料も払えない。 さらに継続を望むと S町が赤字団体となって 国家管理に置かれてします。最低限の政策しか実行できなくなる。病院は閉鎖となる。 当然町道の雪かきなんてもってのほか。 
シナリオ3
運よく新病院が建築されたとして。そこで働く医師が来てくれるかはわからない。 電子カルテに慣れた若い医師は 紙カルテから電子カルテに移行し始める 病院に 行きたがるはずがない。 離れたところからくるので 症例検討を S町から離れたところで行うことになる。当然 患者データを 何らかの方法を使って閲覧することとなる。 それは 可能なことではない。 などの理由から 建物が出来ても 病院が医師不足のためフル稼働できない。 だんだん 外来患者も減少しさらに入院患者も減少し 病院は消滅する。

シナリオ4
1-3は悪いことばっかり だが よいシナリオ4 が ないわけではない。 斬新ではあるが 可能なシナリオがある。そのためには従来の保険診療を行う病院という概念をなくすことから 始めなければならない。S町にとって 医療、介護、保険、福祉、教育に 何が必要かというところから出発する。 これは あほでは このシナリオ4は 書けない。





2 件のコメント:

  1. 信濃毎日新聞に資材高騰の記事掲載されています。

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  2. 詳細は検討してはいないが 信濃町にある企業にfujituがある。連携協定を結ぶ。医療 介護 保健とくに感染症予防 それらの人材育成 雇用 交通システム を 含めた ものの最適化を探す。さらに 役場 診療所 介護施設 の専用線のを引き継いであたかも同一の施設であるかのように振る舞う。

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