2019年2月14日木曜日

本 悪と全体主義 仲正昌樹著NHK出版新書

p122
しかし、平生は政治を他人任せにしている人も、景気が悪化し、社会に不穏な空気が広がると、にわかに政治を語るようになります。こうした状況になったとき、何も考えてない大衆の一人一人が、誰かになんとかしてほしいという切迫した感情をいだくようになると危険です。深く考えることをしない大衆が求めるのは、安直な安心材料や、わかりやすいイデオロギーのようなものです。それが全体主義的な運動へとつながっていったとアーレントは考察しています。

p130
このような陰謀論にかぶれてしまうと、あらゆることが「それらしく」見えてきます。ジグソーパズルのピースがピタリはまるように、それまで気にしていなかったことが「あれも」「これも」陰謀を裏付けているように思えてくる。

どこかの国もお隣の国も 時代は関係なく 真実のよう。

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