2022年1月18日火曜日

本 カミュ伝 中条省平著 インターナショナル新書 集英社

 カミュの言う不条理について 神や法との関係を知りたかったので イントロダクションとして この本を買った。 まえがきを読むと カミュの「ペスト」の記述が冒頭にあり、 リアルに分析し記述してある と 書かれていたので、感染症について つい 目が移ってしまった。

 短い文章で実によくまとまって紹介している。

 p3 まえがき

 カミュの「ペスト」は、病の不条理な出現に始まって、人々の根拠なき楽観と、権力者および官僚組織の無責任なことなかれ主義を根本的に批判し、伝染病が社会構造と人間心理に及ぼす大きな影響をじつに細やかに分析しています。 

 現在のコロナ感染症の広がりに対して 当たっているか当たっていないかは 別として カミュの優れた能力を 書いています。


 

2022年1月16日日曜日

カーペンターズ 雨の日と月曜日は

 youtube とspotifyより


大学1年のころカーペンターズのLPを聞いてとても感動した。声、歌詞、アレンジ皆良かった。それまでギターを弾いて歌ってきたことが 馬鹿らしくなるくらいに 素晴らしいものだった。 それからは ギターを弾いたり歌ったりするのはやめてしまった。 その後学年が上がるに連れて 更に医者になっても カーペンターズの雨の日と月曜日は という曲は いつも気になっていた。 最近youtubeやspotifyをよく聞くようになって 私によくこの曲をプレゼンターションしてくる。    
 Rainy days and Mondays always get me down

まさにうつ病のこころの中を歌っている。

カレンさんは神経性食思不振症で亡くなった。このときどんな気持ちで歌っていたのだろうといつも思う。

2022年1月14日金曜日

症例検討の重要性

 毎日のように新型コロナウイルス感染症に関する統計学的な数字がしめされ、 政府によって行動指針が変更され、対策の予算配分政策が変更されている。

 振り回され後で誰かのせいにしたり、失敗しないためにどうしたら良いか 一つの考え方を示したい。

医学雑誌には 原著論文のほかに症例発表の誌面がある。どちらが劣っているとか優れているという問題ではなく 両方とも 重要だ。一般に原著論文には新しいものが求められるが 症例発表には 正確な観察、記述、考え方が求められる。   それらを読んだ読者、研究者、臨床家は 次の研究のヒントをえたり、直接自分の治療に反映させたり している。  行政官にとっても 政策を立案する上での ヒントをえたり、部下がまとめ上げた統計が正しいのか、信用して良いものかを 判断する材料を提供してくれるのではないだろうか。

 医療看護介護の分野の勉強会でもケーススタデーは書くことはできない。経験の共有と意味もあるが 上記の意味もある。  想像だが 法律や警察の分野にも 判例集や犯罪集があり 検討会があるのではないだろうか。


 オミクロン株の統計分野ばかりが強調され 振り回されている現状は 情けない気がする。

2022年1月9日日曜日

本:コーランには本当は何が書かれていたか?カーラパワー著 秋山淑子訳 文藝春秋 

 著者の先生 アクラムの記述で重要な点。を書いておく。 マドラサというと、タリバンを育てた悪の権化のように西欧社会では思われているが、かなり異なる 見方を著者はしている。

第4章 マドラサでコーランを学ぶ

p141

 アクラムはフィクフ、コーラン、アラビア語文法、論理学を学ぶと同時に、シェークスピア、フロイト、サルトルの購読も行った。彼の世代のナドワーの学生は実存主義にかなり思い入れがあった。「ナドワーの基本方針は学生たちに考えることを教えることです。」と彼は言う。「他のほとんどのマドラサが教えているのは、考えることではなくコピーすることです。」

p143

 若いイスラム教徒の女性たちの一団が通った。ゲリラの特殊部隊のように頭と顔をスカーフで覆っていた。アクラムによれば、これは彼がラクナウにいたころから徐々に広まったスタイルで、敬虔さによるというよりも、イスラム教徒という集団的アイデンティへの帰属意識によるものであるという。「アイデンティティ」と言いながら、彼は頭を振った。



2022年1月5日水曜日

中国政府に代表される全体主義について 

 ホンコン市民の生活がだんだん変化していく様子がBSニュースなどで紹介されている。太平洋戦争前の日本、ヨーロッパなどでもだんだん変化していった。マスコミ、宣伝、宗教などが 加担している。ボーとしていると 知らず知らずに 全体主義に陥っていく 人々の姿が 見えてくる。

今まで紹介した本でその人々を描いていて記憶に残っているものをあげてみた。参考にしてほしい。



2021年12月27日月曜日

タリバンはなぜアフガニスタンの政治を行うことができないか

 UNHCR、ユニセフ、NHKや海外メディアの報道などから アフガニスタンは 飢えと寒さで 何万人もの 命が失われようとしている。タリバンはアフガニスタンの政権を 取ったと言っているが いっこうに暖房や食料を 供給しようとしていないように見える。アフガニスタンの人々の多くが タリバンの恐怖におののき なすすべもないように見える。タリバンの報道官が 話していることと タリバンのメンバーがアフガニスタンで行っていることが あまりに かけ離れている。 なぜか。元々はタリバンは 神学校から始まっている。学生運動のようなものだったのかもしれない。 しかし ソ連の侵入で たくさんの孤児ができ たくさんの孤児を タリバンが 引き入れ 教育を し始めた。 その孤児たちが 肉体的には 成長して 現在のタリバンの 構成員となっているのと思われる。 人間を含む哺乳類は 乳児期 幼児期に 母親の愛情なしに 育つと とんでもない 生物になる。 暴力で食物を奪う、メスを暴力で従わせる、簡単に他の個体を殺す。 いくら 思春期を過ぎて どんな教育をしようが 他の個体と共存できるようには ならない。  タリバンの上層部には そんな構成員を まとめていく能力はなく 政治など できるはずもない。 構成員を少しでも 変えるにはどうしたら良いか。 まず おいしい食べ物を与えることから始めることかと思う。



2021年12月22日水曜日

規則に対する反応の仕方

 コロナの感染の拡大に伴っていろんな 規制規則が各国政府によって発行される。

何何してはいけないという形式のものが多い。罰則があるときもないときもある。

イギリスのニュース映像で 規制が撤廃されるやいなやどんちゃん騒ぎの光景がよく見られる。よく抱き合う。 規制期間中は会えない会えないと訴え涙ぐむ。 規制、規則に対して厳格に従っているように見える。 とても 単純な性格のようにみえる。このような方は たくさんおられる。イギリスに限ったことではない。  一方 もとから 自主規制をしている人は 政府の出す規制規則の有無に関わらず、自分で判断して行動している。規制が外れたからと言って 騒がず大人しくしている。 こんな方は 目立たず ニュース映像にも流れない。 

4人以上集まって食事をしてはいけない。とか 飲食店でのアルコールの提供は午後8時以降はしてはいけない。とか。 何何してはいけないとい形式の規則は その反応の仕方が 案外予測しにくい。  もともとアルコールを飲まない人にとって 一人でしか飲食店で飲食しない人にとって 飲食店でのアルコールの提供なんてどうでも良い。  ということになる。