2022年1月14日金曜日

症例検討の重要性

 毎日のように新型コロナウイルス感染症に関する統計学的な数字がしめされ、 政府によって行動指針が変更され、対策の予算配分政策が変更されている。

 振り回され後で誰かのせいにしたり、失敗しないためにどうしたら良いか 一つの考え方を示したい。

医学雑誌には 原著論文のほかに症例発表の誌面がある。どちらが劣っているとか優れているという問題ではなく 両方とも 重要だ。一般に原著論文には新しいものが求められるが 症例発表には 正確な観察、記述、考え方が求められる。   それらを読んだ読者、研究者、臨床家は 次の研究のヒントをえたり、直接自分の治療に反映させたり している。  行政官にとっても 政策を立案する上での ヒントをえたり、部下がまとめ上げた統計が正しいのか、信用して良いものかを 判断する材料を提供してくれるのではないだろうか。

 医療看護介護の分野の勉強会でもケーススタデーは書くことはできない。経験の共有と意味もあるが 上記の意味もある。  想像だが 法律や警察の分野にも 判例集や犯罪集があり 検討会があるのではないだろうか。


 オミクロン株の統計分野ばかりが強調され 振り回されている現状は 情けない気がする。

0 件のコメント:

コメントを投稿