2021年1月11日月曜日

本 一外交官の見た明治維新(上) アーネストサトウ 岩波文庫

 第三章p37 

日本の君主政治の発展を辿ると、他国から侵入者がやって来て、純然たる神権政治を行っていたのが、そもそも君主政治の始まりである。この政治に誘致された小種族の首長たちが、その侵入者に対して自然に忠勤をはげむようになり これらの小種族と征服者とが融合して、外見上同一組織の一民族を形成するに至った。

その後シナの法律と哲学が輸入され、その影響を受けて、行政上の改変が行われたが、釈迦の教義、すなわち仏教が伝来するに及んで、これがこの民族古来の信仰たる神の崇拝にとって変わるようになったのである。

この国の 東部および南部に住んでいた蛮族と、支配民族との間に、戦いが絶えず行われたが、この不断の戦争によって武士階級の勃興を見るようになった。。。。。。。


明治が始まる前に日本にやってきた、英国人が 日本の古代から平安末期までの 状況の把握が こんなに正確だっとは大変な驚きだ。 日本書紀などの国史とは考え方が異なるが、現代の歴史の考え方そのもののようにみえる。

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