2018年10月18日木曜日

2冊の本 統合失調症

1 マンガでわかる統合失調症 中村ユキ著 日本評論社
2 心病む母が遺してくれたもの 精神科医の回復の道のり 夏苅郁子著 日本評論社

2冊とも 統合失調症 を 知る には とても良い本でした。 1は 医者でない人が書いたもの 2は精神科医が 書いたものです。 2の著者は1954年生まれです。 私は 1953年生まれです。私が医師として育った環境は 差別はなく 医者の権威を振りかざす医師はむしろ軽蔑されていました。 最先端の消化器内視鏡医として 常に謙虚さが求められていました。何を行うにしても同意書を取っていました。若い医者にとって説明が行えないと同意が得られないので勉強し訓練をしました。 そのうちに 医学界も説明と同意インフォームドコンセントが当たり前の世の中になりました。 その考えは 医者をやめるまで ずっと続いていました。薬を処方するにしても 患者さんに説明をして 同意を得るということです。 私は お大事に という言葉は嫌いです。一緒に病気向かっていこうというときに 勝手にしろと言っているようなものだからです。 看護師という職業は嫌いです。医者の知識や思考力がないのに 経験だけで 大丈夫と患者さんに言ったり 愛があれば 良くなると思わせたり と いう態度をとる看護師が多いからです。 夏苅郁子医師は 同じ時代の医者であるのに 私とは全く異なった環境で医師を行っていた様です。 それが 驚きでした。  私の身近な人にも 精神疾患の人が複数いました。苦しい、困っていることが 異常では 普通の生活の延長のように思っていました。 逆に 身近な人で精神疾患に何も考えず差別的に振る舞う医者もいました。

1の本も 2の本も 統合失調症について わかりやすく 書いてあり 統合失調症を知るには とても良いと思いました。 ただ 書いてある通り とても つらくて 手に負えないときも 何度も起きます。 相談できる人が 複数いるとよいです。  医師に関しては いまだに いろんな医者がいます。けれど病院は長期入院 大量処方はできなくなってきています。

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