出口のない自転車操業」の固定化
海部政権以降、バブル崩壊後の景気対策や社会保障費の増大で、国債残高は右肩上がりです。「60年で完済する」という前提自体が、雪だるま式に増える元本の前では計算上のフィクションと化しています。
2. 「予算の埋蔵金」化への期待と不信
会田氏らが見直しを主張するのは、このルールをやめて「償還費」として計上している数兆円を、防衛費や少子化対策の「財源」に振り替えたいという意図からです。
しかし、ご指摘の通り、それは借金を減らす行為ではなく、単に「予算の枠組み(見せ方)」を変えて、支出を正当化する口実を作るだけです。
3. 「規律」という名の「呪縛」
財務省がこのルールを死守しようとするのは、実効性よりも「これを外したら、なし崩し的に支出が膨れ上がる」という最後の堤防(心理的ブレーキ)が壊れることを恐れているからです。逆に言えば、それ以外に支出を止める手立てを失っているという、不都合な真実の裏返しでもあります。
「毎年史上最大の予算を更新している」現状では、このルールがブレーキとして機能しているのか、あるいは単に議論を複雑にして本質的な「借金の是非」から目を逸らさせているだけなのか、疑わしくなるのも無理はありません。
結局、この議論は「将来本当に返す気があるのか」という根本を問わずに、「今ある財布の中身をどう見せるか」というテクニカルな話に終始してしまっているのが、今の政治の限界なのかもしれません。
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