2021年5月7日金曜日

本 生命とは何かwhat is life? ポールナース著 竹内薫訳 ダイアモンド社

 p184 でも、情報という観点を考慮することで、生物学者はこれらが形作られる仕組みを理解しつつある。成長中の胚が均一な細胞や細胞群を 高度にパターン化された構造へと変えるために必要な情報は、どうやってつくればいいのか?

 これを 読んで、昭和55年頃のことを思い出した。そのころ私は公衆衛生学の大学院の1年生。隣の病理学の教授が ちょっと と、 いいものを見せてくれた。 マッキントッシュ社?のパーソナルコンピュータ?で 脳の形が作られていく有様を 3次元画像で 描こうとしていた。手振りで脳が回転してさまを見せてくれた。一晩以上かかるかもしれないとおっしゃっていた。  私は MSーDOS ベーシックの作動するパーソナルコンピュータで多変量解析や薬剤効果を見るための生存曲線を描かせる など 主に データをまとめるために コンピュータを使っていた。 

 最近アップル社が iMACのCPUをインテル社のものから自社製のM1に変更した。 本来のマッキントッシュ社の考え方にもどったように見える。 M1は演算を行う部分と画像などの記憶構造がが一体となったものだ。処理の速さとか消費電力に有利に働く。  生物のダイナミックな発生の解析には うってつけの コンピュータのように見える。 昔東芝が似たパーソナルコンピュータを作っていたが 早いうちにやめてしまった。 ソフトの開発ができなかったのかもしれない。  現在のアップル社はハードもソフトも一体となって 開発が できてきたのかもしれない。

 一方 マイクロソフト社 。名前の通り ソフトの会社なのだ。自社の開発だけでなく たくさんの会社を買収しながらWindowsに組み入れていった。 CPUはインテル社製のものが 使われている。Windowsが 最高の状態で働くようにCPUもつくられてきたのではないかと想像される。 

 CPU の 考え方の 違いで アップル社とマイクロソフト社の 歴史もこれからも 大きく異なる。 

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