2021年5月25日火曜日

ヒトとウイルス 再考

 新型コロナウイルス感染症の広がりは収まりそうもない。 感染は ウイルスとヒトとの関係の一つの現象だ。 ウイルスとヒトについて 生物学的に考えてみたい。

 新型コロナウイルスはRNAウイルスとされ コロナような とがった形のタンパク部分と遺伝情報の詰まったRNAから なっている。 ウイルスの働きはの細胞にくっついてヒト細胞の機能の一部を利用してウイルスの数を増やすことだ。 増やすために自分自身の遺伝情報を変えタンパクを変えるのだ。 単に増やすことのみ。

 一方 ヒトは とても複雑だ。ウイルス感染によってもたらされる ヒトの死を恐れている。 恐れから生ずる経済活動の低下を防ごう必死だ。  ヒトの数の増加やヒトの形の維持という、生物が持っている性質のために何かをしているのではない。  恐れや経済活動という、哺乳類やヒトに 特有な脳によって生み出される何かによって 働いているのだ。 コロナウイルスのRNAに含まれる遺伝情報を変えて mRNAを作成し ヒトの体のなかでタンパク質をつくりその異物を排除する免疫細胞を活性化させる 。それによって ウイルスがヒトの細胞に侵入してくるのを妨げたりウイルスの数が増えるのを防いだりしている。 

 ウイルスは遺伝情報を変えているが ヒトは遺伝情報を変えていない。

 

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