2018年9月10日月曜日

認知症 講義 フォトハウス



  • 認知症 一人の人間 が 目の前にいると想像してほしい。
  • たとえば バイクの事故で右足膝から下を失ってしまった人。 義足をつければパラリンピックも夢じゃない
  • では 認知症の人は 徘徊や暴言やいろんな症状がありますが 本当はなにを失ったのでしょう。


一人でも多くの人が認知症を理解していただければ 将来必ず増えるであろう認知症の人びとの なかで 生きやすくなります。
  家族の一人が認知症と聞いただけで おさき真っ暗、施設に入れたい お金もかかる、家においていたら いろんな事件がおきて 仕事も休まないかん。など 暗いイメージが付きまといます。
今日はそのイメージを突き破りたい。ということです。

認知症を理解すれば自分がどうすればよいか自然とわかってきます。
 まず あなた自身が会うかもしれない 認知症のかたとその周辺を 紹介します。


認知症の実際の症状をあげてみましょう。
 1ボケ老人  認知症の代名詞ですね。ゆっくりしてぼけーっとしている
 2徘徊する 知らないうちの家に入り込んで警察に保護される、電話がかかってきて迎えにいく。
 3保険証が盗まれたといって大騒ぎする。ものとられ妄想。嫁が疑われる
 4昨日阪神のテレビみて今日新聞みて勝ったと喜んでいたのに
  お昼に病院にいって昨日阪神勝ちましたねーといわれると
  私野球好きと違いまんねん。先生きれいな病院ですねという。忘れたことをかくし 取り繕う。
 5ご飯食べなくなった。ごはん ごはんと いわなくなってよかったと思っていた。痩せてきたなあと思っていた。認知症だから仕方ないと思っていた。 先生に言われて 胃ガンとわかった。手術するかどうか迷った。 手術できる状態ではなかった。手術しないで 食べられなくなって静かになくなった。重大な病気を見逃す
  6 ごはんを 食べなくなった。手はちゃんと動いている。動作は遅い。 やせて 元気がなくなった。ごはんを 食べさせてみた。お箸やスプーンを使って食べさせてみた。口にこぼれないように食べ物を運ぶと しっかりかんで 飲み込むことができた。なれてきてたくさん食べられるようになってきた。元気になってきた。
  7 ごはんを 食べさせようとすると なにすんねー と 起こって 人を叩くようになった。暴力 介護への抵抗 まえに好きだったどら焼きを渡すと喜んで食べた。

  8 朝 おしっこと便のついたパンツが タンスのなかにしまってあった。便を手でさわる。不潔行為
  9麻痺や運動の障害や振るえやこわばりは無いけれど なんかおかしい。

などなど
 認知症の症状や症例をお見せしました。

次に そういうときに どうしたらよいか わかる。話をします。

無断引用です。すみません。魚住。
 

認知症の本体がわかってきました、
記憶の障害があるから周辺症状が起こっているのです。
記憶の障害と認知機能の低下が病気の障害本体であることがわかってきた。 最初にのべた症状は 病気の本体でなく周辺症状とよばれるようになったのです。 これはおもにアルツハイマー病と言われる病態です。 記憶の障害があまりなくて 直接周辺症状がでる認知症もあります。そちらは 結構 手術などで よくなるものがあります。 
1特発性正常圧水頭症
2慢性硬膜下血腫
3脳腫瘍 転移性脳腫瘍
4脳血管性認知症の一部

などです。これらは X線CT や MRI などで 診断がつく病気です。 認知症状があったら 一度は 頭の画像検査を受ける理由がそこにあります。
 また うつ病 感染症 熱のでる病気 お薬 アルコール 覚醒剤など で 認知症の症状がでる場合があります。医者に相談するときはそんなことも医者に言っておきましょう
 認知症のなかには専門の先生でも分類がむずかしい症例がありますが 認知症の方との接し方の基本はあまり変わりません。診断名をつけることが 目的では無いのです。


 分類は 一応 5つに分けられています。
アルツハイマー病、レビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症 特発性正常圧水頭症です。 これは専門の先生に任せましょう。


ここで病気と人間の関係を 押さえておきましょう。 

喉がいたくて困った 医者に行った いたいと話をして 体をさわってもらって 検査して 喉にバイ菌たくさんありますね 痛みと熱はそれからですね お薬出しますね 5日間のんで なおりました。 

パラリンピックに出る義足のランナー 交通事故で失った足を義足を使うことによって すごい走りをしました。


胃が いたくて仕事もできない、薬局でガスター10を買って飲んでもなおらない。時間をつくって医者にいく。医者は話をきいて お腹をさわってエコーや血液検査で確かめて、胆嚢に石があって わるさをしているという。 胃が痛いと思っていたのに 胆嚢が悪かったのだと納得する。
 この場合手術をした方が良い、切腹しなくても お腹に小さな穴をあけるだけで 内視鏡をつかって 胆嚢まるごと取れば1週間で退院できます、
といわれ
そうしたら 痛みもとれ 仕事も行けるようになった。


1困ったことがある
2困ったことをはっきりさせ  その原因を見つける
3原因を取り除く 
4原因が取り除けなかったら困らないように助ける。

病気と人間の関係は以上です。 

では 認知症の場合 どうなっているのでしょう

 1困ったことがある          いろんな周辺症状
 2困ったことをはっきりさせその原因を見つける 記憶障害
 3原因を取り除く いまのところ できません
     悪さをしているβアミロイドを減らすのはむずかしい。失った脳の神経細胞は増えません。
 4原因が取り除けなかったら 困らないように助ける。
     これが 認知症の方と一緒に過ごす最善の方法だと
    私は思っています。
 
 そういうときに、どうしたら良いかわかるのが 次の、話です。

喉の痛みの時は    お薬
パラリンピックの人は 義足
胃の痛い人は     手術

認知症のひとは なんでしょう

記憶の障害を助けるのです。

 1 ごはんの食べ方をわすれていたら 人によって忘れ方が違います 日によっても違います。   食事介助
 2 場所をわすれていたら    一緒に歩く その人の過去の経験を知っている人や 迷子の辛さをがわかる人がよいです。 人混みのなかで 迷子になって泣き叫ぶこどもの 気持ちを想像してください。
 3 トイレにいって用をたす こと を 忘れていたら
   下着を汚すまえに トイレにつれていく。 下着を汚さない出し方が わからなかったら 介助する。 汚れてしまったら出来るだけ早くきれいに する。 便がついていないからだが その人の自尊心です。これはとても大事なことです。この自尊心は病気の最初から最後までつきまといます。 簡単に言うと清潔に保って責めないということです。
   4  もともと 自尊心が 高い職業の 人 が います。先生と呼ばれるひとや社長と呼ばれるひとです。  自分の過去の行動や知識が尊敬を集めていたひとです。自分の過去の行動や知識を忘れてしまって 尊敬を集めることだけが 記憶に残っている人です。過去の行動や知識を 知っているのは 家族です。 家族が記憶を補ったり  介護する人が尊敬を保つことが 必要なことがあります。


以上 です 。 認知症の場合の 義足 は 過去の記憶を知っている 人 に相当します。 義足は人です。人が義足です。

 周辺症状が 記憶の障害から起こっていることをのべました。
周辺症状は記憶の障害を助けることで減ってきます。 それでもダメなときは 少量 短期間 お薬を 使うこともあります。

 記憶の障害は ゆっくりではありますが 進んでいきます。脳梗塞や脱水症や風邪などで 急激に進むこともあります。 この記憶の障害そのものは 今のところ 直せません。 脳梗塞や脱水症や風邪にならないことで 急激に進むことをなくすることができます。また 進行を遅くする効果のある薬もあります。




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