2020年10月23日金曜日

地域包括ケアシステムと信越病院の再整備について

 信越病院は昭和46年に新築後50年が経過し 建て替え時期を迎えようとしている。 厚生労働省は地域包括ケアシステムの 実現に向けて 歩み出している。 日本が諸外国に例を見ないスピードで高齢化 少子化が進んでいるため 現行の社会保障制度では 社会保障の費用が賄えない。社会保障制度を変革しなければ存続できないこととなってきた。 そういう流れに沿って提案されたのが 地域包括ケアシステムである。  社会保障費用をいつ誰に求めるか、社会保障をどの程度どのような形で行えば 国民が満足するか という 相反する問題を 解決するための提案が 地域包括ケアシステムである。  社会保障費用の面では 社会保険が大きく関わっている。国民健康保険に代表される医療保険と 介護保険法で規定された介護保険 の 2つである。 社会保障は 住まい、医療、介護、予防、生活支援をできる限り一体化して サービスの低下なく費用を抑える方法が取られている。

 信越病院は 町立の病院で、信濃町では歯科診療所をのぞき ただ一つの保険医療機関であり病院である。 なぜただ一つになってしまったかはわからないが 診療所が成り立たないのだと考えられる。ただ一つの保険医療機関であっても 毎年純損益を出しているのである。医療の需要と供給のバランスや経費の削減を図ったとしても 経営上は成り立たない病院なのである。 

 それならば 必然的に建て替えの時期に入っていることを 好機と捉え 地域包括ケアシステムに 合致した 新しい概念の 病院を 構築してはどうだろう。  

 1、新型コロナウイルスの感染の広がりに伴って 予防機関である保健所は 信濃町にはなく 保健所機能も不十分であと 明らかになった。 

2、ヨーロッパ諸国を見ると 医療改革が進み 自由度をなくした制度では 感染の広がりによって 簡単に医療崩壊を招くことが見られた。 また 介護施設入居者は医療の恩恵がもらえない、見捨てられたことが明らかとなった。

3、普段医療機関にかかっている慢性疾患の方でも 通院の回数を減らせることがわかった。お薬も減らせることがわかった。

4、遠隔診療などデジタル化を医療、介護の中に取り入れられることが促進された。


以上のことを見るだけで 新しい概念の 病院 の 構想が浮かんで くるのではないでしょうか。 

 病院だけで見ると 有床診療所の規模、 信越病院と介護サービス施設との一体化、さらに 地域包括サービスセンター、保健所、町役場の保険医療課保険年金課、国民健康保険組合、の一体化 デジタル化 を 図ってはどうでしょうか。 サービスの向上と費用の削減ができます。


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