2020年9月25日金曜日

感染した時の 診療機能の継続について

 新型コロナウイルス感染によって 医師や診療スタッフ、医療機関がその機能が停止することが 結構な頻度で見られる。日頃通いなれた医院が急に閉鎖されたら 困る方がたくさん出てくる。 なんとしても そういう状況になって欲しくないと みなさん思っている。特に かかりつけ医や 地域の医療を担ってきた中核病院であれば その影響は大きい。

 私は4年前に無床診療所を廃業した。私の記憶障害その他、診療所の継続が困難だと 私自身が判断したためだ。 患者さんを 如何に他の人に引き継いでいくか を 毎日のように考えて 工夫をした。1、診療所を継承する医師を捜す。 これは 中中納得のいく医師が見つからなかった。 コロナでダブルスタッフにしたり診診連携で近くの良く似た医師と手を組む。ということも考えられる。

2 患者さんの希望を聞きながら新しい主治医に診療情報提供書を書いて それを持たせて行ってもらう。 私は主にこの方法を採用した。 約500名分の診療情報提供書を 1年かけて作成した。デジタル化できるものは心電図 CT画像、内視鏡像、超音波画像など出来るだけデジタル化した。紙カルテを使っていたので 問題点やサマリーは 新たにタイピングした。カルテの1ページ目はレセコンのデータと同じなのでそれをプリントアウトした。 それらを紙に印刷した診療情報書とUSBメモリーの形にして 渡した。紹介して欲しくない人には USBメモリーだけを渡した。 1年前から がん末期の方、など 主治医が変わると大きな影響が出る方は 見ないように減らして行った。


診療面だけを見ても 患者さんの診療を継続するには 相当な準備が必要なのだ。

新型コロナウイルス感染によって 診療機能が停止する可能性のある方の 参考になればと思って、これを書いた。

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