2024年3月16日土曜日

拘束について

 NHKや信濃毎日新聞でにぎやかな信越病院の拘束事件に関連してです。

かなり以前ですが病院での拘束が問題となって 原則拘束はしないと医学界で決めたときのことです。

ある患者さんをある病院に紹介したときのことです。病院にお見舞いに行ったときに偶然に知っている患者さんが拘束されているのを見つけました。帰り際に看護師に 拘束はいけないことだと注意しました。 その夜 同じ医師会のメンバーだった病院の院長から電話がありました。うちは 安易に拘束するような病院ではないと。  だいぶあとになってからも 同じようなことを言われた記憶があります。 その院長はずっと拘束した事実を悩んでいたのだとわかりました。

 いろんな都合ががあります。あまり考えない人は 結構簡単に人を拘束します。 なれると拘束することが当たり前と感じるようになる人もいるかも知れません。信越病院で200件の異常が見つかったと報道されていました。それらが不適切でないと判断する信濃町は 異常です。

 動物に麻酔銃を打って 動かなくするのも多くは愚かな人間のすることかもしれません。

 精神科で暴れる患者を薬で大人しくさせるのも似ています。 される人もする人もいろんな都合がありますが 大抵はする人の都合の事が多いのです。

 街の中で暴れる人がいて知人に呼ばれたことがあります。警察や精神科病院の許可を得て鎮静剤を注射して精神科病院に救急車で運んだことがあります。忘れられない出来事です。 人を拘束するのは 嫌なものなのです。


1 件のコメント:

  1. 新しい信越病院 果たして 社会保険病院として指定が受けられるかどうか。厚生局の意見はどうでしょうか。

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