娼婦という言葉は 好きではない。
医者をしていたころ たくさんの高齢女性を診ていた。 その中で独特のある雰囲気を持つ女性が数人いた。人によっては周囲の人からはさげすまれた扱いを受ける人もいた。 そして周囲の人は 彼女が 客を取っていた。パンパンだった。娼婦だった。などという。
独特の雰囲気は未だに言葉にできない。
ある時 さげすまれていた女性の一人から 往診の依頼があった。東大路に面した細長い家いっぱい飲み屋だった。の2階の屋根裏部屋に行った。寝床があった。仰向けで見ると手の届く天井に古いブロマイドが貼ってあった。 ちょんの間。だとスグに理解できた。
別のある家に往診に行くと 家の造りが旅館だった。娼婦の館という雰囲気があった。そこの高齢婦人もある雰囲気を持っていた。他の人からは差別されるより尊敬の目で見られていた。
もうそれらの家は無くなっている。跡形もない。平成のはじめまで確かに残っていた。令和になると 全くなくなっている。
ミッドナイトカウボーイ 男の場合 ハニーにルソンの挿入歌を聴いて思い出した。
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