2023年1月22日日曜日

多くの方が 在宅での死亡を望むようになってきたが

 在宅での死亡でもいろいろある。死亡に至る疾患にもよる。 見たい家族や周囲の人がいて1週間から長くて1か月の間に 亡くなるのがちょうどよい。 短すぎては後悔が残る。長すぎては 疲れてきて 早く死んでほしいと望むようになる。

 悪性腫瘍の場合、出血や痛みが伴うことが多く それを覚悟しないひとは在宅で見られない。 呼吸器疾患や循環器疾患の場合 呼吸困難や息切れ喘ぎが多い。酸素を与え少しでも楽になればと思う。 それも見る人の覚悟がいる。 いずれも 本人は死にたくないと思っていることが多い。 したがって見る人も 一生懸命になる。

 一方認知症の末期は どうなっていくのか 見当がつかない。 食べ物を拒否することもよくある。 脱水になって苦しむことは分かっていても拒否することがある。 見る人 本人の 関係にも 大きく左右される。

 在宅の医者は 悪性腫瘍にならないように、成人病にならないように 検診をすすめたり、生活のアドバイスをする。それが仕事のようなものだ。しかし、在宅で死を迎えるには悪性腫瘍や成人病のほうが 良いかもしれない。上記の理由からだ。  一方、認知症の発症を防ぐことは難しい。さらに介護も難しい。共に暮らすのも難しい。 どうしても お金で解決したり、施設に行ってもらったりしてもらう人が多い。 これからの課題なのだ。

 

 

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