2022年5月9日月曜日

本 ああ満蒙開拓青少年義勇軍 森本繁著 家の光協会 昭和48年7月7日第1版

 先日信濃毎日新聞に 満蒙開拓青少年義勇軍物語 伊東純郎 著 信濃毎日新聞社 という本が紹介されていた。 アマゾンで検索すると これとは別に 上記の 森本繁著の本が見つかった。こちらも買ってみた。伊東純郎さんの本は いわゆる学問的、知識を身につけるような本。 森本繁さんの本は 当事者で書かざるを得なかった、知ってほしかった自分たちの記録だ。

この本の自序にはっきりと書いてある。

 p2 本文中の結語の中でも書いているように、わたしたちは満州大陸へ戦をするために行ったのでも、また原住民を搾取するために行ったのでもない。原住民たちが捨てて顧みない無人の荒野に分け入って そこを乳と密の緑の楽園にかえようとしたのである。そして祖国の敗戦の報を聞いたときには、そのままそこで、多民族の中にまじって大陸の土になろうとした。ゆめ原住民の農地を奪ってその後に居座った加害者として自分たちを位置づけられようとは思わなかった。あれから30年 当時あんなに世間の耳目をそばだたせたこの歴史的事実が、いまだなお闇の底に埋もれたままになっている不条理に黙し難く、あえて本書を公刊する次第である。


0 件のコメント:

コメントを投稿